「平和構築」とは何か | 非暴力平和隊・日本(NPJ) 書籍紹介コーナー 

「平和構築」とは何か

タイトル:「平和構築」とは何か―紛争地域の再生のために
著者:山田 満 (1955生、埼玉大学教授 。NGOインターバンドに所属)

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(目次) 

はじめに ― 「人間の安全保障」からみた平和構築 

第1章 憎悪の実態と紛争社会の現状

第2章 紛争後社会、平和構築の起点

第3章 現代の紛争と歴史的経緯

第4章 平和構築の枠組みと方法

第5章 NGOの平和構築活動

第6章 予防外交、国際社会の取り組み

終 章 市民参加で造る平和な社会 

あとがき、参考文献


(1)第3章までを踏まえての第4章でレデラックと言う人の

 「ピラミッド図」は面白い。

 平和構築のアクターをトップリーダー・中範囲リーダー・

 草の根リーダーに区分して夫々の役割を説明している。

 なるほどと思い、非暴力平和隊の役割を考える上で

 ・・・どれに当てはまるということではないが・・・

 参考になると感じました。 


 (2)第5章でオックスファムについで照会されている

 「インターナショナル・アラート(IA)」
 ・・・予防外交や紛争予防の分野に特化・・・

 が紹介されている。
 「紛争地域で活動するにあたり、
 第一に最良の地域パートナーを選ぶこと、

 そして第二に市民社会を強化する
 プログラムを推進することを中心に据えている」というあたり、

 非暴力平和隊(NP)の考え方の妥当性が

 裏づけられるように感じました。


  (3)IAについでPBI(国際平和旅団)が

 「PBIの非暴力への試み」、

 「コロンビア・プロジェク トとガンジーの非暴力思想」の

 2節・6ページにわたって紹介されている。

 
 「国際的存在意義は、積極的な非暴力を推進すること、

 暴力を防ぐと言う国際的な共同戦略を通して

 政治的社会的なプロセスに紛争当事者を巻き込むことである」     
 

                                   鞍田東