母と子でみる パレスチナ ― 非暴力で占領に立ち向かう
- タイトル:パレスチナ―非暴力で占領に立ち向かう
- 著者:清末 愛砂(草の根出版社、2006.1.11、127P、2,200円)
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非暴力平和隊・日本(NPJ)のメーリング・リスト上での
ご紹介で取り寄せ 毎晩2頁、3頁と
少しずつ読みました。
いろいろな意味で 読み応えがありました。
目次は
はじめに―イスラエル兵に撃ち殺された15歳の少年モハメッド
1 イスラエルの建国思想シオニズム
2 パレスチナ難民の記憶―難民問題の主体は誰か?
3 占領地で立ち上がるパレスチナ人
4 第二次インティファーダと新たな軍事侵略
5 軍事占領下に生きる人びと―難民キャンプで暮らして
6 イギリスの植民地主義
おわりに
という構成になっています。
これらの内容が すべて 机の上で調べた知識としてではなく
つい最近現地を踏まれた清末さんの生きた言葉で
豊富な写真とともに 語られています。
パレスチナ問題を 自分の問題として学ぼうとする人にとっては
誠に貴重な入門書だと思います。
そして「非暴力で行動するというのが どうゆうことであるか」
ということを パレスチナの人に寄り添っての清末さんの行動の
ご報告によって 厳粛な気持ちで 微かにではありますが
学ぶことができました。
加えて この本の文章を通じて 非暴力平和隊・日本の
理事のお一人である清末さんのお人柄を偲ぶことができ
その非暴力平和隊の一会員であることを
有難く思ったことでした。
合掌 鞍田東